「ちくさんフードフェア2024」と「ジャパンミートピア2024inかながわ」が12〜13日の2日間、神奈川県川崎市東扇島の日本食肉流通センターをメイン会場として6年ぶりに開催された。同フェアは年に1回実施していたが、台風や新型コロナの影響、またセンターの工事などにより中止していた。両日とも天候に恵まれ、11万人が来場した。
初日には同センターG棟で開会式が開かれ、主催者を代表してセンターの川合靖洋理事長(右写真)が「6年ぶりの開催となる今回は、以前のA棟B棟という建物中心からテント中心の開催に変えた。国内需要は和牛、とくに高級部位が売れないという状況が続いている。このフェアが需要喚起につながってほしいとの願いを込めた。また、能登半島地震を応援しようと思い能登牛の丸焼きを企画したが、その後、再び能登半島で豪雨となった。これが足がかりとなり皆さんの熱い思いが能登の復興につながるよう祈念する」とあいさつ。日本食肉流通センター卸売事業協同組合・同川崎冷蔵事業協同組合の三留晃理事長が乾杯の音頭を取り、フェアの盛況を祈念し懇親に入った。
その後、来賓を代表し農水省畜産局の松本平局長が「食肉を取り巻く状況は厳しい。為替の状況は不透明であり、物流の経費も高止まりしている。まず出口から回していくべきだと考えている。皆が牛肉を消費していけば、生産者も次への投資意欲が湧く。農水省としては和牛肉の消費拡大、需要喚起に取り組んでいく」とあいさつ。川崎市の福田紀彦市長らが祝辞を述べたあと、石川県農林水産部の吉田健一部長、全農石川県本部畜産部の佐竹昇部長が、復興の現状を説明。また、「今回のフェアで使用されている牛肉は能登の震災、豪雨を乗り越えてきた牛だ。ご賞味いただき、引き続きご支援いただきたい」と述べた。神奈川県肉連の上野好一会長が中締めを行い、散会となった。
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